2023年8月1日
株式会社デンソー
セルトングループ

デンソー、オランダの施設園芸事業者
セルトングループの全株式取得
～食農分野の世界的な課題の解決を目指し、農業生産事業のグローバル展開を加速～

株式会社デンソー(本社：愛知県刈谷市、社長：林 新之助、以下、デンソー)は、農業生産事業のグローバル展開を加速することを目的に、オランダの施設園芸事業者であるセルトングループ（本社：オランダ、社長：Lotte van Rijn、以下、セルトン）の全株式を取得しました。

食農分野において、近年、気候変動による不安定な農業生産や、就農人口の減少などが課題となっており、気候に左右されない栽培環境の確立や、人手不足の解消・重作業の低減などを通じた、安定的で持続可能な農業生産体制の構築が必要となっています。このような課題の解決に向けて、デンソーとセルトンは2020年3月に資本提携を行い、同年5月には日本をはじめとするアジア地域を対象に施設園芸製品を販売する株式会社デンソーアグリテックソリューションズ(本社：東京都港区、社長：清水 修)を共同で設立しました。以来両社は、世界の各地域に適した農業ハウスおよび関連機器の販売を手掛けてきたほか、将来の人手不足を解消するソリューションの共同開発を進めてきました。

そしてこの度、セルトンの全株式をデンソーが取得し、両社の強みとこれまでの協業を通じた成果を生かし、世界的な食農分野の課題解決に向けた取り組みをさらに加速させていきます。セルトンは125年以上の歴史を持ち、施設園芸分野において世界トップクラスの先進技術とともに、多様な顧客に合わせたソリューションの開発はもちろん、複数のシステムを統合し最適な提案を行うインテグレーション能力にも強みを持つ企業です。今後は、デンソーグループの一員として、デンソーが自動車領域で培った工程設計や自動化技術と、セルトンの栽培技術や施設園芸システム技術を掛け合わせ、農業の在り方を変える革新的な農場モデルの開発および地域特性やニーズに応じたソリューションのグローバル展開を目指します。

今後もデンソーは、生産・流通・消費までのフードバリューチェーン全体を通じた価値提供を進め、食農分野の課題解決に取り組んでいきます。

＜各社のコメント＞

株式会社デンソー　経営役員　（フードバリューチェーン事業推進部担当）　横尾 英博
「この度、セルトンの全株式取得を通じ、世界的な食農の課題解決に向けた取り組みを加速していきます。セルトンとは理念の親和性、技術の補完性があり、互いに成長し合える唯一無二のパートナーと確信しています。デンソーは、引き続きセルトンとの連携を通じて「いつでも、どこでも、誰でも、いつまでも」食の安心・安全を届けるソリューションを提供してまいります。」

Certhon Build B.V.CEO Lotte van Rijn
「これまで両社で取り組んだ成果や将来ビジョンの一致などもあり、デンソーがセルトンの事業を永続的に成長させるパートナーであることを確信し、全株式売却を決断しました。気候変動、就農者不足などの深刻な課題に対し、両社の強みを生かしたソリューション開発を加速し、両社のグローバルネットワークを生かし事業展開していきます。常に品質とイノベーションの限界に挑戦し続けるセルトンにとって、デンソーは必要不可欠な機会を提供してくれると信じています。」

＜セルトングループの概要＞

^*2022年監査済財務報告書より

【ご参考】
デンソー、オランダの施設園芸事業者セルトングループに出資
https://www.denso.com/jp/ja/news/newsroom/2020/20200401-03/　
デンソーとセルトン、施設園芸ソリューションを提供する販売会社を設立
https://www.denso.com/jp/ja/news/newsroom/2020/20200601-01/　
株式会社デンソーアグリテックソリューションズ　ウェブサイト
https://www.denso-agri.com/　

デンソーは、事業活動を通じた社会的な課題の解決により、SDGsに貢献します。

以上